昔から白紙というものが好きです。部屋にもオフィスにも新品のノートや原稿用紙を多数常備しています。一冊のノートを完全に埋め
尽くすまで使い続けた方が経済的でしょうが、新しいプロジェクトにはやはり新しいノートがいい。真っ白で無地の紙に、無限の可能性を感じます。自由そのものです。人生にも白紙みたいなものが存在すればいいのに、とときに思います。だが当然人生にはやり直しもなければ、新しい出だしもない。書いてきた文章を削り消して、上書きしても、それでも元の文章がうっすらと残ります。ところどころ、行間から過去の痕跡が見えてきます。まるでパリンプセストのように。
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