わんぱくなおばけ:小説 - 第2部 草原の母と娘 スヨンの母親は草原の真ん中に立っていた。裸足で、白と青の夏のドレスが風に揺れ、まるで海の波のようだった。夜のように黒い長い髪が風に舞い、草の中を優雅に歩く彼女の足は冷たい土を軽く擦った。そばにはスヨン、9歳の娘が黄色いサンドレスを着て、きれいにまとめられた髪にかわいい茶色いクマのピンで留めていた。 周囲の世界は穏やかに見えた。しかし、空気には不安な緊張感が漂い、影から何かが見守っているような感じがした。遠くに、黒いスーツを着た6人の男たちが像のように立っていて、その肩にはライフルを担ぎ、顔は無表情だった。その背後で、広い黒い傘の下、キム会長が電話をかけており、その助手チョイは精密に傘を持っていた。 母親はそれを感じ取った。空気の変化。何かが来る。