「君は見ているが観(かんさつ)していない。その差は明白(めいはく)だ。例えば、君は玄関からこの部屋に続く階段を頻繁(ひんぱん)に見ているはずだ」 「頻繁に見ているな」 「どれくらい」 「そうだな、何百回となく」 「では何段ある?」 「何段?分からない」