小鳥の話 後編。悲しい😢 谷(たに)の底(そこ)には大きな工場(こうじょう)があって、 木(き)を切(き)る音(おと)が、ビィンビィン、としていました。 小鳥(ことり)は工場(こうじょう)の門(もん)の上(うえ)に止(と)まって、 「門(もん)さん、私(わたし)の仲良(なかよ)しの木(き)は、どうなったか知(し)りませんか。」 と聞(き)きました。 門(もん)は、 「木(き)なら、工場(こうじょう)の中(なか)で細(こま)かく切り刻(きざ)まれて、 マッチになってあっちの村(むら)へ売(う)られていったよ。」 といいました。 小鳥(ことり)は村(むら)のほうへ飛(と)んでいきました。 ランプの側(そば)に女の子(おんなのこ)がいました。 そこで小鳥(ことり)は、 「もしもし、マッチをご存知(ぞんじ)ありませんか。」と聞(き)きました。 すると女の子(おんなのこ)は、 「マッチは燃(も)えてしまいました。 けれどマッチのともした火(ひ)が、 まだこのランプにともっています。」といいました。 小鳥(ことり)は、ランプの火(ひ)をじっと見(み)つめておりました。 それから、去年(きょねん)の歌(うた)を歌(うた)って木(き)に聞(き)かせてやりました。 火(ひ)はゆらゆらと揺(ゆ)らめいて、 心(こころ)から喜(よろこ)んでいるようにみえました。 歌(うた)を歌(うた)ってしまうと、 小鳥(ことり)はまたじっとランプの火(ひ)を見(み)ていました。 それから、どこかへ飛(と)んでいってしまいました。