最近映画化が話題になった平野啓一郎の「マチネの終わりに」を数年前に読んだが、どうしても感情移入ができなかった。そもそも平
野の文体があまり好みじゃないといのもあるけど、それより問題は登場人物だった。2人の不幸な恋愛物語という設定。しかしその2人は国際的に活躍するイケメンギタリストと美人の戦争ジャーナリスト。どちらにも欠陥がない。偏見かもしれないが、やはり欠陥だらけの登場人物の方が面白いと思う。裏表のある人物。夜中に静かに劣等感を悩む人物。性格の中心に何らかの穴がポッカリと空いているような人物。そういう小説を読ませてもらいたい。純文学の読みすぎなのかな。Download the HelloTalk app to join the conversation.